【秘訣】「熱交換型換気扇」採用の注意点。熱交換素子の比較。

【冷暖房・空調・換気】の秘訣

ゆうです^ ^

頼もしい知人が、熱交換型換気扇に採用されている「熱交換素子」の比較情報をまとめてくれました。

熱交換型換気扇を採用する際の注意点とは。

ご紹介します。

 

(画像出典:レンゴーHPより)

 

 

情報はアオキ住建渋谷さんより^ ^

実はこの方、僕の前前職の元同期。

そして、同い年。

勉強熱心で仕事の質も高く、すごい方です。

今はフェイスブックを中心に情報発信されていますが、情報の質が高いので「ブログを書かれては?」とお誘い中♪

 

こんなこともありました。
(渋谷さん・O幡さん・M松)

 

 

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さて、渋谷さんからの情報をご紹介させて頂きます^ ^

熱交換型換気扇で使われている「熱交換素子」の比較について。

 

ポイントは

「その熱交換素子はウイルスを通すのかどうか。」

(給気と排気が入れ違う際にウイルスが移動する可能性はあるのか)

という点です。

 

(ガスバリア性がある=ウイルスを通さない)

 

 

渋谷さん、短時間で多メーカーを調査・報告いただき大変ありがとうございました^ ^

大変参考になりました。

 

渋谷さんも書かれていますが、概ね最近のものはウイルスを通さないもの(熱交換素子の膜に穴は開いておらず、膜が水蒸気を吸って反対側に吐き出すような構造)が主流になっているようです。

 

逆に、ひと昔前の熱交換素子の主流は「水蒸気が素子の膜の穴を行き来するタイプ(紙製タイプ)」でした。

水蒸気と共に、匂いやウイルスも移動する(排気されず室内に戻ってくる)可能性のあるもの。

(渋谷さんの話を聞く限り、国産メーカーの換気扇の素子は今もそうかもしれません)

 

三菱ロスナイのカタログより(2016.3)。
「ウイルスが移行することはありませんでした。」とある。
(「移行率は、ゼロではありません。」ともある。)

 

 

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最後に。

現在、エスネルデザインでは熱交換型換気扇は標準採用していません。

「熱交換なし換気扇」をまずお勧めしています。

 

理由の要点をまとめると

「より高次の快適性よりも、メンテナンスの容易さ・手間の少なさ、空気質の安全性、経済性の優先を推奨」しているから。

 

より高次の快適性とは「夏に湿度を抑えた室内空間を作る」こと。

(熱交換がなくとも、給気扇とエアコンの位置、エアコンの運用方法、除湿器などで対応は可能)

 

【快適性】なんのための超高断熱?「家中暖かく快適に暮らすため。」【全館空調のススメ】 - 住宅設計エスネルデザイン

 

確かに、熱交換による熱ロスの回収は有意義ですが、それよりも「新鮮空気の安全性確保」のほうがより優先と考えています。

換気扇は

・シンプルな設備であること。
(メンテナンスが楽で、誰にでも理解できること。交換部品の廃番などメンテ不可能な事態が起こりにくいこと)

・万が一の際に給気(新鮮空気)が汚染されるリスクが少ないこと。
(素子にホコリは詰まらないか、換気経路がカビないか)

 

特に「空気」は見えません。

見えない=異常を察知しにくい、ということ。

それは「ダクト内」や「熱交換素子内」も同様です。

 

【秘訣】通風とダクトの汚れについて「空調換気設計思想」+日経ホームビルダー紹介。 - 住宅設計エスネルデザイン

 

素子が紙製だった時代に、ここまでウイルスが蔓延することを予期して行動していた設計者はどれだけいるでしょうか。

「想定を超える事態は起きうる」

というスタンス。

地震しかり、健康被害しかり。

また

「換気扇のメンテナンス方法を知らない(あまり興味もない)第三者に家を売る。」

ということもこの先、十分あり得ます。

 

【提言】『一生に家は2度建てる。』将来家を売るという意識を「豊かな暮らし計画」 - 住宅設計エスネルデザイン

 

近年、高断熱住宅の一般化に伴い、性能・効率など「数値」に注目が集まっているように感じています。

しかし、数値だけでなく、設計者は物事を俯瞰し、全体のバランスや不測の事態を出来る限り想定し、設計を行う必要があると考えています。

 

『断熱はしっかりと、設備はシンプルに。』

 

エスネルデザインはそんな設計事務所です。

 

【秘訣】設備は交換が容易なこと。「愛車の双太郎が故障!」 - 住宅設計エスネルデザイン

 

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

 

 

 

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