【自給率】『今起こっているウッドショック』と『いつか起こるエネルギーショック』について。「検討と行動は渦中ではなく事前に。」
現在、世界的に木材が不足しています。
『ウッドショック』と呼ばれているこの状況。
背景には「木材需要の世界的で急速な高まり」「コロナ禍による輸送ハードルの高まり」があります。
ウッドショックの根本的な問題は木材の『自給率の低さ』。
そして今考えるべきは
自給率が低いのは木材に限ったことではないという点です。
ウッドショック問題は今まさに渦中です。
業界人も数ヵ月後に状況がどうなるのか正確に見通しが立てられていません。
「使用する構造材の樹種やサイズの変更」「工期の遅れ」「工事費の調整」等を行う必要に迫られています。
(ウッドショックについて詳しいことは検索してみてください。)
コロナ禍初期の頃、マスクが街からなくなりましたが似たような事態が起こっているということ。
不安になる気持ちは分かります。
僕も不安です。
しかしだからと言って
「焦っていつもはしない行動を取るとさらに事態は悪化する」
ということをこれまでの経験から身を持って感じています。
「焦らないこと。過激な情報に踊らされないこと。」
「事態を冷静に捉え、今やれることを淡々と行うこと。」
「状況に応じた最善手を模索し必要な調整を行うこと。」
が個人にとっても全体にとっても最善手になるのでしょう。
コロナ禍初期のマスク不足騒動時、我が家のマスクがなくなることはありませんでした。
それは「家にストックがあったから。」
年中マスクを使う家なのでたまたまですが多めのストックがありました。
「備蓄していた」と捉えられるかもしれません。
今回、伝えたいことは
『検討と行動は渦中ではなく事前に。』
顕在化したリスクへの随時対処よりも、より有効なのは『潜在リスクへの未然の対策。』
ということ。
これからの大災害時代、
『耐性を備えた住』の重要性を強く感じています。
【想い】エスネルのコンセプト『災害時に家族を守る家。』大災害時代、家のシェルター的価値の上昇。 - 住宅設計エスネルデザイン
これからの時代、最大の潜在リスクとはなんでしょうか。
それは『エネルギーリスク』だと思われます。
現在の日本のエネルギー自給率は1割程。
エネルギー資源のほとんどを海外に依存しています。
リスクが顕在化していませんが、かなり危険な状態です。
例えるなら
「我が家の電気を使う権利をお隣さんがほぼ握っている。」
という状態。
平時は良いです。
しかし「お隣さんと仲が悪くなった」「エネルギー流通量が減った、流通方法に問題が起きた」となったら即大ピンチ。
日本はオイルショック時にこのリスクを痛感したのでした。
今回のウッドショックから、もう一度『自給率』について考えたい。
木材も、食料も、エネルギーも。
(日本には「水」は豊富にあるのは幸運)
一人一人の選択によって、皆で力を合わせ、少しでもリスクを未然に防げる社会が作れたら良い。
新築の検討であれば
「我が家(の将来)を真剣に考えること」
=「災害に強い社会を作ること」
につながる。
エスネルデザインは
「真剣に考えられる環境を整備すること」
「災害耐性の高い家を提案すること」
に努めていきたい。
【新計画】escnel Art project『木と緑の芸術祭』START。木の家を建てるという芸術表現。 - 住宅設計エスネルデザイン
今起こっているのは木材不足だが、いつかエネルギーについても同様のことが起こる。
現在、家づくりを考えられている方へ。
『日本のエネルギー自給率の現状を調べてみること』
は非常に有意義です。
・日本(=我が家)は今、どんなリスクが潜在的にあるのか。
・今後、世界は、日本は、どのように変わっていくのか。
・なにが推奨(優遇)され、なにがそうではなくなるのか。
・どんな暮らしに幸福感を感じるようになるのか。
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エッセイ。『幸せとは振れ幅。』災難は幸せの一歩目。 - 住宅設計エスネルデザイン
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コロナ禍の今、大きな痛みを伴いながらも『天からのメッセージ』が送られてきている。
それは『変化の好機』。
行動も、考え方も、幸福感も、何歳でもどんな環境であっても変えることが出来る。
『変化するかどうか。』
その判断は一人一人に委ねられている。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-