【想い】エスネルのコンセプト『災害時に家族を守る家。』大災害時代、家のシェルター的価値の上昇。
ゆうです。
年初からの大雪、コロナ禍を挙げるまでもなく、時代は大災害時代を迎えている。
そのような時代、相対的に家のシェルター的価値は増してくる。
災害の定義はどんどん拡大していく。
地震や水害に留まらず、疫病やエネルギー不足なども災害と言えるだろう。
それらは日常的に起き始めている。
今後の家づくりは『災害をどれほど想定しているか』が災害時の生活利便性、再販価格、ひいては幸福を叶える秘訣になってくる。
災害というとなにを思い浮かべられるだろうか。
「地震」「火災」「豪雨」「豪雪」「台風」「噴火」、、
二次的な災害として
「津波」「停電」「豪雨による水害」「豪雪による輸送難」、、
今後想定すべき災害として
「疫病」「食糧難」「水不足」、、
災害による
「エネルギー難による長期の停電」「エネルギーコストの高騰」
も今後発生する可能性がある。
また究極の災害は「戦争」。
天災から人災へ災害は移行していく。
これら災害の多くは地球温暖化(気象・生態系の変化)に起因している。
今後、災害の規模も頻度も増えて行くことが予想される。
「まさか」は起こる。
「ウイルスの世界的蔓延によって行動が制限される」ことを誰が具体的に想定できただろう。
日本は、大陸プレートの重なりに位置し、山々や河川が多く、四季があり、活火山があり、台風の経路にある大災害国。
世界の大規模地震の約2割が日本で発生している。
世界の活火山の約1割が日本に存在している。
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これまでは
『災害が起こることを想定→家は建てない(不動産所有リスクを取らない)。』
という考え方は一定数あった。
(僕も同様)
しかし近年、その考え方が改められつつある。
『災害レベルが賃貸で耐えられる範囲を超えてきている。』
耐震性、断熱性は言うまでもなく、疫病対策や停電時の室温保持能力、創エネ能力、、
これからは
『災害が起こることを想定→家を建てる(=シェルターを持つ)。』
という考え方が適当になってくると肌で感じている。
家=「日常生活を円滑にこなす基地的機能」と「非日常時のシェルター機能」。
図らずもコロナ禍によって在宅ワークは技術的にも社会通念的にも整備されてきた。
大災害時代、家の『シェルター的価値』が増してきている。
極論、どんな災害が起きたとしても
『安息に日常生活を続けられる家』があるならばダメージは抑えられる。
具体的には(エスネルが想定する対災害機能)
【地震・台風】................
『耐震等級3(積雪考慮)』
・被害の程度を抑え、安全を確保し補修費用を抑える。
『杉板外壁』
・被災時の外壁撤去、廃棄、再設置コストの低減。
(廃番リスクなし)
『小さな家』
・被災時の総被害量の低減→修繕コストの低減。
(外壁量、基礎量、内壁量、、)
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【火災】................
『フェノールフォーム付加断熱』
・材の炭化により宅内への延焼を抑制。
『杉板外壁』
・撤去、廃棄、再設置コストの低減。
(廃番リスクなし)
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【esTV】『杉板外壁を勧める理由。』メンテコスト低減・経年変化・風景をつなげる。 - 住宅設計エスネルデザイン
【豪雨・豪雪】................
『1m高基礎』
・床上浸水リスク、床上積雪リスクの低減。
・高基礎による床下収納は災害時の『備蓄倉庫』にもなる。
(防災用品、食料、水、、)
『総二階プラン、屋根の出のある家』
・雨漏りリスクの低減。
・凹凸が少ないプランは被災時、雨漏り時に修繕コストを抑えられる。
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【蟻害・腐朽】................
『高基礎(コンクリート一体打ち)』
・高基礎により家を地面から離すことで「シロアリによる構造材劣化リスク」「雨ハネによる構造材腐朽リスク」を低減。
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【停電、エネルギーコストの高騰】................
『超高断熱』『小さな家』
・極寒の停電時の室温低下を抑制。
・冷暖房エネルギーコストを抑えられる家はエネルギーコスト高騰のリスクヘッジになる。
『総エネ(太陽光発電)、蓄電池(FIT後)』
・停電時(太陽光発電時)に使用可能な電源を確保。
・猛暑の停電時に冷房可能な電力を確保。
(要蓄電池)
・発電により夏場日中の電力需要ピークカットに貢献。
・CO2排出量低減により温暖化(=災害発生リスク)低減に貢献。
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【疫病】................
『高気密』
・隙間を抑え適切な換気が行われる条件を得る。
(完成時のC値の測定を確実に行う)
『個室排気方式の換気設計』
・個室の空気が家中を巡らない換気設計。
(個室に排気ファンを設置→万が一の際、個室での宅内隔離に適する)
『全熱交換型換気扇の不採用』
・ウイルス、細菌を含んだ排気が給気に混じるリスクをゼロに。
(経年変化も考慮、エレメントの適切な交換がなされない可能性も考慮)
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災害時に
・倒壊の危険がない。
・寒くない。
・電気が使える。
・非難の必要性が低い。
・通勤せず在宅で仕事が出来る。
など『家の中で安全安心に生活できること』は心身ともに家族を助けてくれる。
また、根本的な災害リスクを抑えるため、環境負荷低減を真剣に考えることも重要。
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冒頭に書いたように、日本は災害がとても多い国。
住む上でデメリットが大きいようにも感じる。
しかし、逆の見方をすることも出来る。
『災害が多い国は災害対策が進んでいる国。』
今回、新潟の2021大雪で感じた。
新潟は毎年雪で生活が困難になる。
しかし「大雪対策のインフラ・ノウハウ」は整備、蓄積されている。
消雪設備、除雪車運行、雪下ろしノウハウ、雪の日の外出リスクの認識、、
それらにより災害時の被害は抑えられ、復旧も早い。
今後、災害が少ないことよりも「災害に強い社会」であることが望まれる。
日本が災害大国であり今まで多くの災害を経験してきたことが今後、僕らを助けてくれる。
これから家を建てるなら災害に強い家を。
災害時に自宅の被害が少なければ、被害が大きいところの救助を優先することが出来る。
『減災』という考え方。
社会全体で災害を受け止め、社会全体で被害を抑えることが望まれている。
出来ることを尽力していきたい。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-