【自邸-10】着工!『地盤改良の重要性、設計者の仕事。』-我が家の敷地の秘密-
こんにちは^ ^
自邸『森のエスネル』が着工しました♪
まずは地盤改良工事から。
家族と共に工事を見守りました。
我が家の敷地の『秘密』と共に紹介します。
ブログで自邸を建てる道程を紹介しています^ ^
我が家の家づくりがゆっくりじっくり進んでいます。
【自邸プロジェクト-05】コンセプト『別荘と家の間。』森の成長。-自然と共に生きる- - 住宅設計エスネルデザイン
【自邸-09】家を建てる理由-目的の再確認『ローンを組む前に覚悟を持つ。』-ホームブルーの乗り越え方- - 住宅設計エスネルデザイン
自邸の着工。
敷地との出会いから約1年3ヵ月。
エスネルデザイン開業から約6年。
家づくりの仕事に携わってから約16年。
「幸せな暮らしとはどういうものか。」
「より良い住の形とは。」
様々なことを考え
挑戦、検証、調整を繰り返し
紆余曲折しながら
ここを一つの大きな目標として進んできた。
いざ工事開始の様子を見たときは胸に来るものがありました。
【prologue-2】設計者の自邸・建てるまでの思考経緯。『子供が与えた住への影響。』 - 住宅設計エスネルデザイン
【prologue-3】過去の自邸検討を振り返える。『建築旅ノートvol.1(2012)』 - 住宅設計エスネルデザイン
地盤改良工事の様子を紹介します^ ^
防腐防蟻処理された木杭を地面に貫入していく(環境パイル工法)。
柱状改良(セメントと土を混ぜ改良体を作る)も検討したが昨今の値上げで価格差が大きかったため木杭を選択。
木杭のメリットは「環境負荷が小さいこと」。
(間伐材利用、鉄やコンクリート不使用)
森のエスネルには合っているなと♪
地盤改良は建った家が傾かないために行われる。
(不同沈下防止)
丈夫な地面に見えても地中の強さはバラツキがある。
特に新潟県は「潟」の名が示すように軟弱地盤が多く地盤改良が必要な場合が多い。
もし家が傾いた場合その傾きを直すのは容易ではない。
地盤調査を行い調査データに基づき適切な改良を行うことが重要になる。
〈改良計画図〉
「改良工法の選定」「地盤調査書、改良計算書の確認」「杭の位置-高さの確認、調整」等を設計者が行う。
(地盤改良屋さん任せにしないことが重要)
地中に埋められた木杭。
改良工事業者は兼松サステックさん。
特に酒井さんには現地にも来て頂き多々アドバイスを頂きました。
酒井さん、大変ありがとうございますm(_ _)m
家族で見学♪
初めて見る地盤改良工事に相方も子供たちも興奮^ ^
こういう時間(思い出)も家づくりの大きな価値。
【秘訣】地盤補強の要不要の判定。「地盤調査結果を読み解く」 - 住宅設計エスネルデザイン
【網川原のエスネル‐09】地盤補強「柱状改良工事」! - 住宅設計エスネルデザイン
【秘訣】液状化の判定について。「地盤補強の効果」 - 住宅設計エスネルデザイン
................
我が家の敷地の『秘密』について。
ブログ【自邸-01】自邸プロジェクト始動!『家を建てる土地を買う。』は以下のようにまとめていました。
我が家は見晴らしの良い高台の先端にあります。
とても気に入っているのですが高台の先端はリスクもあります。
『ある大きなクセ』とは、、
それは中越沖地震時に斜面が崩落したこと。
地盤崩落リスクがあれば建物の耐震性を高めても効果的ではない。
そのため買い手が現れず割安になっていたという話でした。
この点は購入前から慎重に検討しました。
〇県による擁壁補強工事が施工済みであること。
〇敷地が広く崩落部分から十分に家を離して配置出来ること。
〇被害時の写真から崩落したのは斜面近辺で家を建てる部分は地山であろうことが見て取れたこと。
〇近隣の方から話を伺い当時の被害の具合(被害が起こりそうな範囲)を概ね特定できたこと。
上記を考慮したのち「問題なく家が建てられる」と判断し土地を購入したのでした。
(想定安全範囲に小さなエスネルがすっぽり納まった時は感動的でした♪)
地盤調査結果を見るまでは安心は出来ていなかったのですが結果は
「地盤改良不要でも良いレベルの強さ」
(自沈層なし、支持力50kN/㎡以上)
「強さにバラツキもなし」
とむしろかなり良い地盤でとても安心しています^ ^
(想定通り地山だった模様)
(液状化や水害リスクが低いことも安心)
(安全側に考え地盤改良は行うこととした)
地盤改良工事が完了し次は基礎工事が始まる。
エスネル標準の高基礎。
とても感慨深い。
ウッドデッキから森を眺めることを想像する。
この敷地と出会ってから1年以上
様々な想像が浮かびワクワクし続けている。
この体験もかけがえのない家づくりの価値。
................
自邸、森のエスネル。
工事は順調に進んでいます^ ^
いち建主として、エスネルに暮らせることがとても楽しみです。
これから家の設計詳細についても紹介していきたいと思っています。
お楽しみに♪
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-