【自邸-24】基礎工事『アンカーボルト-型枠監理。』第三者監理の価値。-長寿命-高品質の家を建てる秘訣-
こんにちは^ ^
自邸、森のエスネルの工事が進んでいます。
アンカーボルト-型枠監理について。
家は様々な職人が関わりながら現場で造られます。
『完成時に見えなくなるもの。』
『第三者監理による質の担保。』
の重要性を感じています。
森のエスネルは新潟県柏崎市に建つ2階リビングの家。
デイベッド、階段上ロフト、出窓ベンチ、ワークWIC、マルチWIC、、
多彩な居場所、居心地を叶えるプラン。
・延床面積=27.9坪
・UA=0.22(G3)、q=61.1
・耐震等級3(Z=1.0、積雪量1.5m)
・太陽光パネル設置
・杉板外壁×植栽
エスネル最上級グレード『eLX』。
(断熱性G3、耐震等級3(積雪考慮、Z=1.0)、太陽光、国産杉活用、植栽)
これからの時代を見据えた『超高断熱の小さな木の家』です^ ^
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前回の「配筋監理」の様子はこちら↓
【自邸-20】基礎工事『配筋監理の重要性。』第三者監理の価値。-長寿命-高品質の家を建てる秘訣- - 住宅設計エスネルデザイン
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アンカーボルト-型枠監理の様子を紹介します^ ^
(2024.8月上旬)
内外の型枠の設置が完了。
基礎高は約1m。
底盤と立ち上がりは一体打ち(打ち継ぎ無し)。
高気密、高耐久、床下収納、配管メンテ容易、換気空調経路、、
様々な利点のある質実剛健の高基礎を造り上げる。
【秘訣】『高基礎による床下空間のメリット。』床下収納、メンテナンス性、耐久性、アジト。-小さな家の心臓部- - 住宅設計エスネルデザイン
配筋監理時には確認できない(型枠が設置されてから確認できる)点、コンクリート打設後には確認出来ない点の監理を行う。
基礎幅が図面通りであることを確認。
上端がすぼまり必要幅未満とならないよう上端を適宜固定し必要幅を確保する。
主筋の位置(型枠からの距離=かぶり厚)が図面通りであることを確認。
かぶり厚が少ないとコンクリートの中性化が早まり、鉄筋が錆びるまでの期間(=耐久性)が低減してしまう。
設計通りの耐久性が確保できるようかぶり厚を確認する。
ミスが起こりにくいよう施工者に伝わりやすい図面を心掛けている。
内部立ち上がりの型枠が底盤から離れて施工されていることを確認。
(底盤-立ち上がり一体打ちのため)
一体打ちは型枠設置もコンクリート打設も大変だが、底盤と立ち上がりを一体で打つことで隙間をなくし水やシロアリの侵入経路を作らない気密性、耐久性の高い高品質な基礎となる。
アンカーボルトの確認。
位置、個数、種類、施工精度等を『第三者の目(設計事務所)』から監理する。
アンカーボルトとは「基礎(コンクリート)」と「家(木造部)」をつなぐ金物。
地震時に横から力がかかると「基礎から家が持ち上がる力(引抜力)」が発生する。
その引抜力に耐えるのがアンカーボルト。
(アンカー:(船の)いかり)
耐震性を左右する最も重要な構造部材のひとつ。
アンカーボルトの設置位置が図面通りであることを確認。
アンカーボルトの種類、埋め込み深さが図面通りであること確認。
引抜力の大小によってアンカーボルトの種類や埋め込み深さは異なる。
アンカーボルトは直径16mmのM16と直径12mmのM12を併用する。
特にM16は地震時に大きな引抜力を受けるため監理は重要。
選定しているM16は高耐力仕様のもの。
(短期許容引抜耐力=68kN…コンパクトカー約7台分の重量に耐えられる)
「耐震等級3(Z=1.0、積雪量1.5m)+余力」を考慮した構造計算を行い適切なアンカーボルトを選定している。
【構造】『許容応力度計算とは。』検討内容の解説。-構造設計を誰が行うのか- - 住宅設計エスネルデザイン
アンカーボルトは耐力壁の両端など構造的に重要な箇所に配置される。
上図のとおり監理箇所はかなりの数になる。
重要なのは
・必要な耐力が確保されたアンカーボルト設計を行っていること。
(構造計算を行い個数、種類、位置を算出)
・施工者が理解しやすいよう図面化すること。
(ミスや勘違いが起こらないよう注釈や詳細図に位置や注意点を記載)
・図面通りの施工がなされているかを現場で確認すること。
(施工者でない第三者(設計者)によるものだとより良い)
(工事監理の報告書を建主様に提出しているとより良い)
設計事務所の仕事『第三者による工事監理「工事監理報告書」作成。』 - 住宅設計エスネルデザイン
今回、M12が設置されていない箇所があった。
→是正指示を工務店さんへ。
(「足りなくなったため後日設置予定でした」とのこと)
家は工業製品と異なり現場で造られる。
ダブルチェック、トリプルチェックは当たり前に行う必要がある。
アンカーボルトが斜めになっている部分も是正指示。
→コンクリート打設時までに修正。
〈その他〉................
基礎立ち上がりの角は「面取り仕上がり」になるよう面木を入れている。
〇基礎の角でケガをしないように。
〇施工性の向上(隅までコンクリートを充填するより容易)。
など様々な利点を考慮している。
内部立ち上がりの配置確認。
アンカーボルト-型枠監理が完了し、いよいよコンクリート打設へ。
日進産業-上山さん、綺麗な施工を大変ありがとうございます^ ^
これまでのエスネル含め僕の自邸を施工して頂けること大変嬉しく思っています。
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設計だけでは絵に描いた餅。
『設計通りに工事が行われているか』の確認が重要。
それを誰が行うのか。
工事監理は細かく手間のかかる作業です。
大変ですが長寿命で高品質の家を建てるには疎かに出来ない工程。
このようにして設計者(第三者)による工事監理は進んでいきます。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-
【おまけ】................
小さな工事監理者(息子)の記録です♪
【高基礎、床下空間の利点紹介】................
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