【本紹介】自然と共に暮らす『小さな森の家。吉村順三』軽井沢の山荘。-自邸-2階リビングへの思い-

【間取り・居場所】の秘訣

こんにちは^ ^

これから家を建てられる方にお勧めの本を紹介します。

『小さな森の家』吉村順三著。

軽井沢の山荘として知られる建築家吉村順三さんの別荘について書かれた本です。

「自然と共に暮らす」ことの豊かさを感じさせてくれます。

エスネルデザインの設計思想の原点と言ってよいほど大きな影響を受けています。

 

 

 

軽井沢の山荘。

その佇まい、建築的な美しさ

そして、自然と共にある暮らし

「素敵な暮らしだなぁ。」

「格好良いなぁ。」

「こういう家が建てたいなぁ。」

と設計士を目指した若い頃から大きな憧れを抱いていました。

 

 

この本の魅力は『感じる本』だと言うこと。

家を建てる際には断熱や耐震など、建てる方がある程度自分自身で学ぶこと、調べることが求められます。

そしてその情報はWEBや雑誌などに溢れています。

「断熱は〇〇で、耐震は〇〇で、換気空調は〇〇で、、」

真剣に学ばないと良い家が建てられないことは事実です。
(必要なことを分かりやすく伝えられるようブログ発信に努めています)

 

しかし、たくさんある情報を見ていくと時に

「あれ、自分はどんな暮らしがしたかったんだっけ?」

と迷子になることがあります。

そういったときに手助けとなってくれるのが『感じる本』。

「そうそう。性能とかの前にこういう暮らしがしたいと思ってたんだった。」

と、初心(本心)を思い出させてくれる。

僕はこの『小さな森の家』に何度も助けられています^ ^

家だけでなく「生き方、暮らし方」にも通じている本です。

ぜひ読んでみてください♪

 

 

小さな森の家: 軽井沢山荘物語

 

 

本の一部を紹介させて頂きます。

(以下太字は本からの引用)

川が流れる水音はするが、その姿は隠れてよく見えないほど樹の茂った森。

木漏れ日の美しい静かな土地。

空を見上げて、樹々の緑が目に入ったとき、この樹の上で、鳥になったような暮らしのできる家をつくろうと思いついた。

 

 

村松:この本の魅力のひとつに「吉村順三さんの優しい言葉づかいで書かれていること」がある。

専門的な話をなるべく分かりやすく伝える。

読んでいてとても心地良い。

そして「設計士にとって大切なこと」を教わっているような気持ちになる。

また、僕も自邸の敷地を見つけたとき、同じような気持ちになったことを思い出す。

 

 

このテラスはとても楽しい場所になっている。

ここに座って森を眺めていると、2階にいるのとはまた違う気持ち良さがあるんだ。

 

 

村松:自然に囲まれた屋根付きテラスがとても心地良さそう^ ^

ぼーっと出来る特別な居場所。

エスネルの『ウッドデッキ玄関ポーチ』の原点はこのテラスなのかもしれない。

建築勉強やカフェや宿の心地体験など、様々な学びや経験が熟成され自分なりの形になるのだろうと感じている。

 

 

奥の階段を上ると、この家の主階だ。

この山荘ができて初めて階段を上ってみて、ぼくはこの2階がとてもうまくいったと直感した。

 

2階に上ってくると、誰でもたいていすぐにその窓辺に近寄っていくようだね。

そこから見ると、空中に浮かんでいるように感じられるだろう?

 

 

村松:2階リビングへの思いの原点はこの写真からかもしれない。

自然の中にある「鳥の巣箱に住む」ような暮らし

窓辺の心地良さ、窓の取り方、居場所づくり

周囲の視線を気にしなくてよい安心感

それらは『設計する上で大切にしたいこと』に大きく影響を与えている。

 

 

あかりをつけよう。

といっても、ここには天井からの照明はないんだよ。

部屋全体をくまなく明るくする必要はないからね。

必要なところだけ明るくすればいい。

暖かい感じの光はとてもいいものだよ。

 

 

村松:心地良い照明の在り方も大きな影響を受けている。

灯りによって夜の過ごし方、家族の会話、心の落ち着きは大きく変わる。

 

 

 

 

 

 

 

 

紹介させて頂いたものはほんの一部。

本には暖炉や木質内装、ダイニングや屋上の露台なども紹介されておりそれらの写真や吉村さんの言葉もとても素敵です^ ^

心が暖かくなる本

忙しい今の時代に定期的に読みたくなる本

これから家を建てられる方にとって『家づくり=家族の暮らしづくり』のヒントがたくさんあると思います。

 

 

 

「小さな森の家」を読み返して、想像以上に影響を受けていることを再認識した。

特に自邸への影響はとても大きい。

敷地の選び方、2階リビング、森を見る窓、ウッドデッキテラス、、

一番は「小さな森の家」というタイトル。

自邸の邸名は「森のエスネル」、エスネルのコンセプトは「(超高断熱の)小さな木の家」。

そのままではないかと笑みがこぼれた。

あの日夢に見た暮らしが叶うことに大きな幸福を感じている。

 

 

【自邸-02】コンセプト『別荘と家の間。』森の成長。-自然と共に生きる- - 住宅設計エスネルデザイン

 

 

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軽井沢の山荘のような暮らしをまるまる実現することは難しい。
(都市部でやろうとしても上手くいかない)

重要なのはエッセンスをすくい上げ、応用して形にすること。

立地やご要望など他の条件とバランスを取りながら。

ポイントは『窓辺の居場所』『玄関ポーチ』『植栽計画』。

今後も豊かな暮らしを叶える設計を探求していきたいと思っています。

 

 

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

 

 

 

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