【秘訣】家の大きさの考え方。『夫婦ふたりの家を建てる』という感覚を持つ。-面積か安心快適健康か-
こんにちは^ ^
家を建てる際の最重要項目は家の大きさです。
家の大きさが『トータルコストの大小=家計のゆとり』に直結します。
(トータルコスト=工事費、冷暖房費、保険税金、修繕費、解体費、、)
家づくりは要望が膨らむもの。
要望と連動して家は大きくなりがち。
その整理整頓が必要です。
その際にオススメする考え方は
『夫婦ふたりの家を建てる』という感覚を持つことです。
現在、自邸の工事が進んでいます^ ^
延床面積28坪の小さな家です。
知人に「28坪の家を建てる」と話すとたまに
「とても小さい家だね(大丈夫?)。」
(オブラートにつつみながら)
と言われることがあります。
確かにこれまでの平均的な家と比べると小さいですね。
その時に思いました。
「28坪の家が小さいと思うのはなぜだろう。」
それはきっと
「大人ふたり+子供1〜3人で暮らすこと」を想像しているから。
新居を考える方は現在そうした人数で暮らされている場合が多い。
人間は「現在の状況」をベースに次の行動を考えるもの。
(何十年も先の想像はしにくい)
そのため「大人ふたり+子供1〜3人で暮らすこと」を念頭において新しい家は考えられやすい。
しかし、実際には「大人ふたり+子供1〜3人で暮らす」期間は長くはありません。
家を建てた時に子供が7歳だとしたら家を出るまで約10年。
下の子がいても概ね十数年。
体感的にはきっともっと短い。
子育てを終えたある方から
「子育てはあっという間だよ。」
という言葉をもらいとても心に響いた。
子供が一人立ちした後、その後は夫婦ふたり暮らし=「夫婦ふたりの家」となる。
あっという間にそうなると考えた場合
家の大きさはどうだろうか。
きっと28坪の家はとても大きい。
2人で暮らすには十分。
むしろ部屋は余る。
そして大きな家はその分弊害もある。
(冷暖房費、掃除、修繕、、)
それをイメージした上で『新居の大きさ』を考えること。
子育て期間はあっという間。
夫婦ふたりの期間はゆっくり長い。
「それを真剣に想像してみること。」
「想像した上で新居を考えること」
は豊かな暮らしを叶える上で非常に有効です^ ^
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『夫婦ふたりの家を建てる』という感覚を持つことが有効。
そう考えると「必要な室」や「コストをかける優先順位」は変わってくる。
【子供室】................
子供室がいる時期はほんの数年。
(ex.13-17歳=約5年。新居に住む総期間のほんの数%)
我が家は子供3人。
しかし新居の子供室は2室とした。
広さは3.8帖の最小限サイズ。
〈検討ポイント〉
〇区切られた個室は欲しい(プライバシー、思春期)。
〇小さくて良い(ベッドと机と少しの収納)。
〇子供室は将来使われなくなるが「家を出た子供が帰省した際の部屋」にもなるため造りたい。
(僕はよく実家に帰っている)
〇子供室をコンパクトにする分、家事や日々の作業に有効な場所を造りたい。
(マルチWIC、ワークWIC、)
〇リビングに+αのスペースを設けたい。
(デイベッド、階段上ロフト、広めのLDK、)
(子供夫婦や孫が帰省したときに一緒に過ごせるゆとりを造りたい)
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【安心-快適-健康】................
『暮らしに本当に必要なもの』は年を取るにつれ変化していく。
最終的には「
安心(災害に強い)
快適-健康(寒い、暑いが家中ない)
が欲しい。」
「それだけあれば良い。」
「広さは要らない。」
という思いになると想像している。
(聞き取り調査でも概ね同様)
特に『健康』は本当に重要になってくる。
痛い、苦しい、それが毎日、完治しない、というのは本当に辛い。
体の不調は心の不調にもつながりやすい。
究極の話、人間が本当に欲しいのは「健康寿命」。
それを叶える暮らしが欲しい。
具体的には『年間、家中、温度差のない暮らし』。
温度差のない暮らしは体への負担軽減だけでなく心へのストレス軽減(自律神経、ホルモンバランスの安定)にも効果的。
(若い頃にも効果的)
自分もいつかは高齢者になる。
「長期的視点から見た欲しい暮らし」を叶えることが重要。
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【まとめ】................
〇『夫婦ふたりの家を建てる』という感覚を持つことが有効。
〇小さな家はトータルコストを抑えることに寄与する=ゆとりをつくる。
〇本当に叶えたいのは『健康』を守る暮らし。
〇災害に強いこと=安心も重要。
〇コストが限られているならば家の大きさよりも上記を叶えたい。
................
近年SNSなどで「便利な間取り〇選!」というようなPRを見かける。
とてもキャッチーだが検討の際には注意が必要。
便利な間取りを叶えるためには大きさが必要になる。
「自分たちは本当にそれが欲しいのか。」
「それが便利である期間はどれほどか(後の負担にならないか)。」
家づくりは多くの方にとって初めてのこと。
楽に気分よく進めたい。
なるべく面倒な検討は避けたい。
しかし、家は何十年と住み続けるもの。
その分ふかーい検討が必要になる。
(車などと異なり買い替えは容易ではない)
大変、逃げたい、正直面倒くさい。
しかし、その深い検討の先(=老後)に
「あぁ、あの時にちゃんと考えてこの家を建てて本当に良かった。」
と思う時が来るものと思う。
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................
「住めば都」という言葉のとおり人間はある程度慣れることが出来る。
便利な間取り、流行りのインテリア、広さ、が多少なくとも問題なく暮らせる。
本当に欲しいのはゆとり、安心、健康。
自分の心と深く対話して「自分はなにが叶えたいのか」の純度を高められると家づくりは上手くいく。
また面倒な検討は自分でする必要はない。
自分がやるべきことはひとつだけ。
『信頼できるプロ(設計士)をみつけること。』
良い方と良い縁があること。
それが家づくり最大の秘訣かもしれません。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-
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