【暮らし】氷点下の真冬の暮らし『日中と深夜は無暖房で快適。』標高1100mの高断熱住宅。case.蓼科
こんにちは^ ^
蓼科高原W様が『氷点下の真冬の暮らし』についてまとめられています。
日中と深夜は無暖房で快適。
窓の結露対策、凍結防止ヒーター、薪ストーブ、、
建主様のリアルな言葉はとても参考になります。
W様のブログを紹介します。
蓼科高原のエスネルは長野県茅野市に建つ1階リビングの家。
LDKと連続する幅広デッキ、ワークスペース、カフェ&バー、広大な庭、、
多彩な居場所、居心地を叶えるプラン。
・延床面積=30.0坪(吹抜け含む)
・UA=0.24、q=64.9
・耐震等級3(Z=1.0)
・太陽光パネル設置
これからの時代を見据えた『超高断熱の小さな木の家』です^ ^
【蓼科】完成写真『自然と暮らす幅広デッキのある家。』-豊かな暮らしを愉しむ- - 住宅設計エスネルデザイン
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【超簡単な窓の結露対策】................
高原の別荘地に移住し、初めての冬を迎えようとしています。
毎朝の最低気温は氷点下、室温との気温差は25℃以上が普通になっています。
以前なら、窓の結露に悩まされるのが定石でしたが・・・
◆ほぼ結露知らず
南側の大開口など窓が多いわが家ですが、室内側はこの寒さでも殆ど結露しません。
採用している窓はトリプルガラスの樹脂サッシです。
入居したばかりの頃、窓ガラスが大いに結露した日があり、びっくりしました。
が、よく見るとそれは窓の外側!内側は全く結露していません。
(写真あり)
◆わずかな結露に対しては
ただ、西側の窓は1、2階ともわずかに内側が結露します。
ここは外開き窓が付いているので、やや断熱性能が低いのでしょうか?
(写真あり)
そこでわが家が取った対策は、夜、カーテンを閉めないことです! えっ、たったそれだけ?
常に空気の流れが窓に当たっていれば、自然に乾いて結露しないようです。
これも高断熱高気密住宅ならではの為せる業かもしれません。
カーテンを閉めなくても窓からの冷気は気にならない程度ですし、結露の量も少ないです。
お陰で、今のところ結露にほぼ悩まない生活を送っています。
【いきなり真冬が来た!】................
記録的寒波で、わが家の外気温は-9℃を示しました。
12月上旬だというのに、こんな気温になるなんて! 暖地育ちの私の辞書には無い数値です。
◆いきなり厳冬期?!
この春引越ししたばかりのわが家は、標高1130mの高原別荘地にあります。
周りの方からは「(冬は)寒いよ~」と散々脅されてきましたが、それは本当でした!
聞くのと体感するのはやはり違います。
◆窓には霜が
こんなに冷える日は、放射冷却のせいでむしろ天気がよく、早朝から夕方まで八ヶ岳の山頂まできれいに見えます。山頂は真っ白です。
(写真あり)
窓には凍てつく霜がきらきらと羽毛の様な、不思議な模様になってます。
日が当たり始めると、すぐ消えてしまいました。
この様な現象も初めて見るので、新鮮です。
(写真あり)
◆家の中は一律23℃
夜間から床下エアコンの暖房を入れておいたので、早朝でも家の中はほぼ23℃に保たれています。
外気温との差は32℃!
室内が暖かくなり過ぎるのを防ぐため、太陽が当たり始めたらそのエアコンも早々に止めました。
勿論、外気温はまだ氷点下ですが、高気密高断熱住宅の性能のお陰です。
(中略)
いきなり真冬が来た! そして家の中では... : 高原の小さな家で快適別荘ライフ
【寒冷地の真冬でも、日中と深夜は無暖房で快適】................
12月も後半に差し掛かり、高原別荘地では最低気温が-10℃以下になる日も現れました。
わが家では薪ストーブが本格稼働を始めるも、日中と深夜は無暖房です。
◆初冬は主にエアコン暖房で
高気密高断熱住宅のわが家の暖房器具は、床下エアコンと薪ストーブだけです。
最低気温が-5℃前後だった12月前半までは、屋内の暖房は主に床下エアコンでした。
薪ストーブは暑くなりすぎるので、時々点けてみる程度でした。
(写真あり)
◆最低気温-10℃ですが
更に季節は進み、12月後半からいよいよエアコン暖房をやめて、薪ストーブだけで過ごしてみる事にしました。
(写真あり)
朝(5~8時前)と夜(19~23時)に薪ストーブを点け、晴れればそれ以外の時間帯は無暖房です。
日光が当たり始めると点けっぱなしでは暑くなりすぎるので、7時半には薪ストーブを消火します。
この日は13時頃に最高気温+1℃を示した以外、ほぼ終日氷点下でした。
それでも屋内は太陽光だけで25℃まで暖まりました。
早朝、外気温は-10℃まで冷え込みましたが、屋内は無暖房でも21~22℃あり、起床時も快適でした。
高い気密性と断熱性能のお陰で、暖かさが維持されています。
◆一般的な住居では
ちなみにこの日、ご近所では終日、煙突から煙が出続けていました。
一般的な住居では日中も暖房(薪ストーブ)無しでは居られないご様子です。
また同時期に南信州で家を建てた方からも「この時期の早朝に、夜間無暖房で室温が20℃以上ある」という事に驚かれました。
わが家よりずっと暖かい地方です。
冬だからこそ、高気密高断熱住宅の性能が日増しに実感される今日この頃です。
あらためて凄い家を作って頂けたと、設計士のエスネルデザインさん、工務店のカネトモさんに日々有難く感謝しております。
寒冷地の真冬でも、日中と深夜は無暖房で快適 : 高原の小さな家で快適別荘ライフ
W様、ありがとうございます。
外が氷点下でも室内は快適な暖かさになっているようでなによりです^ ^
W様の設備についてのお話も面白いです。↓
【家の設備65 寒冷地用エコキュートはエコなのか?】................
ほぼオール電化のわが家は、寒冷地用エコキュートを導入しています。
◆寒冷地用エコキュートの罠
エコキュートは深夜電力でお湯を作る給湯器です。
わが家にはその寒冷地仕様を設置してもらいました。
外気温が0℃以下になると、サーモスタットで外部配管の凍結防止ヒーターが作動します。
このサーモスタット、外気温が10℃以上にならないと凍結防止ヒーターを止めません。
外気温が終日プラスでも、1桁台が続いた日は動きっぱなしってことです。
凍結の心配がない時でも無駄に温め続けてたんです!
◆エコキュートの真の姿はエコではない?
しかも消費電力はばかにならない200Wです。
(取説では110Wとなっていますが、実測値は違います!)
200Wったら、あーた、空の冷蔵庫をもう1台作動させているようなもんですよ。
(中略)
◆太陽光発電と手作業でささやかな抵抗
そこでわが家では2つの対策をとってます。
1.天気が良くて発電量が多い昼間にエコキュートでお湯を沸かす。
その為にはエコキュートの操作パネルの時間を昼夜逆転させ、エコキュートを”ダマして”昼間を夜間だと思わせる。
(太陽光発電で日中にお湯を沸かせる「お日さまエコキュート」には、寒冷地仕様が無いのです。)
2.外気温がプラスである間は、エコキュートの凍結防止ヒーターを強制的に止める。
(電源を取っている回線に新たに室内スイッチを付けてもらい、プラスの気温になったら回線が切れるようになりました。)
◆太陽光モニタで判明
何故、わが家が凍結防止ヒーターの無駄に気づいたか。
それは太陽光発電を導入するにあたり、発電と電力消費状況が確認できるモニタ(HEMS)を設置してもらったからです。
(写真あり)
パネル上に発電量だけでなく、電力消費状況が回線別に表示されます。
その中で、日中にやけに電力を使っている回線がある事に気づき、この凍結防止ヒーターの無駄が判明したのです。
(新潟では凍結防止ヒーターは基本つけません。氷点下になることが稀なため※立地による)
家の設備65 寒冷地用エコキュートはエコなのか? : 高原の小さな家で快適別荘ライフ
【高気密高断熱住宅の薪ストーブと換気システム】................
高気密高断熱住宅のわが家の換気システムは、全熱交換式の第一種換気を選びました。
◆給気と排気のバランス
新居の引き渡し時に、設計士のエスネルデザインさんが検証した、推奨の換気レベルを教えて頂きました。
(写真あり)
概ね、この設定で換気システムを運用していたのですが・・・
◆煙突から逆流?!
ところがひと夏が過ぎ、初めて薪ストーブに焚く寸前に炉内を点検したら、沢山の蛾の死骸が入っていたんです。びっくりです!
よくよく考えてみると、これらの蛾は煙突から入って来たとした考えられません。
もしやと思い、蚊取り線香の煙で炉内の空気を流れをチェックすると、威勢よく煙突から室内側にに空気が流れ込んでいます。
このまま薪ストーブに点火したら逆流で薪の煙が室内に充満してしまう(焦)
◆原因は浴室の換気扇
ユニットバスの標準換気扇はかなりの排気力があるためか、換気システムの通常レベルの給気では間に合わず、煙突からも外気を吸い込んでいたのです。
隙間が無い高気密高断熱住宅ならではの現象です。
更に、夜から浴室で洗濯物を干すわが家では、昼過ぎまでずっと標準換気扇を回しっぱなしにしてました。
そりゃー、フィルターの無い煙突から色んなものが吸い込まれますよね!
(蛾だけでなく、だんなの花粉症も酷かった訳です。)
洗濯物の乾燥が目的であれば、ユニットバス内に室内の空気を送り込む循環換気扇だけを運用すれば問題有りません。
◆薪ストーブの焚き付け前には
そこでお風呂の換気扇を止め、換気システムの排気を最小に、給気を最大にすると、ちゃんと煙突に向う空気の流れが確認できました。
薪ストーブの焚き付け前には、忘れずにこの設定にすれば問題ありません。実際に焚く前に気づいてよかった~
◆吸排気が個別設定可能な機種で助かった
更にわが家の換気システムは、給気と排気が別々にコントロールできる機種で助かりました。
わが家で機種選定したのではなく、工務店さんと設計士さんにお任せしてました。さすがです。
(写真あり)
高気密高断熱住宅の薪ストーブと換気システム : 高原の小さな家で快適別荘ライフ
W様、ありがとうございます。
暖かさや設備など詳細に教えて頂き大変参考になります^ ^
W様ブログでは家づくりの過程や別荘暮らしの様子が綴られています。
リアルな感想がとても参考になります。
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笑顔で楽に暮らせる家を。
『安心-快適-健康(=高性能)』をベースとしつつ
『心地良い居場所』『安らげる暮らし』『労の少ない暮らし』を叶えたい。
建主様から多くの学びを頂いています。
W様、大変ありがとうございます。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-
【関連記事】................
W様のこれまでの暮らしの感想です。
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