【網川原のエスネル‐28】杉板外壁施工!「大工の職人技と通気層の重要性。」

網川原のエスネル

ゆうです^^

網川原のエスネル9/7・8完成見学会を開催予定です。
(月末に予約受付開始予定)

リアルタイムでは、内部の塗装が進んでいて、もうすぐ大工工事が完了。

さて、今回は杉板無塗装の外壁施工について^^

昔からの日本の風景を伝える杉板の外観。

そして、大工さんの手仕事が光る。

エスネルデザイン自慢の杉板外壁の家が完成間近です。

通常、外壁の施工は板金屋さんなどの外壁屋さん。
(ガルバリウム、窯業系サイディングなど)

しかし、

杉板外壁の場合、大工さんが施工します^^

内も外も大工さん。

なんとなく嬉しいのは僕だけでしょうか?

(大工さんは仕事が多くて大変!)

大工さんにより綺麗に張られた防水紙。
通気が問題なく取れるかしっかりと監理する。

【網川原のエスネル‐25】防水紙施工と基礎断熱施工。

【網川原のエスネル‐26】サッシ取り付け「窓周りの防水」と「家で重要なものの順位」。

通気層の下端には防虫網を設置し、コウモリなどの侵入を防止する。
(コウモリは12mm程の隙間があれば入り込む!)

穴の細かい樹脂製ではなく、穴径はそこそこあるアルミ製のものとし、経年による虫詰まりを防止する設計。

段々に張られる無塗装の杉板(下見張り)。

いろいろなメリットがあるが、なにより格好良い^^!

【秘訣】「おすすめ外壁は板張り。」35年間のメンテ・費用を考える。

建物の角の出隅役物もとても綺麗。
小林棟梁が無垢の柱から切り出してくれた。

アルミ削り出しのように切り出された出隅役物。
(図面指定なし)
設計者の想像を超える心意気に感動!

しかも、留め付けは外壁が被さり見えなくなる部分にという配慮まで。

素晴らしい!!

窓周りも綺麗!
無塗装の木色に白いサッシが映える^^

杉板外壁のメリットのひとつに
目地が目立ちづらいことが挙げられる。

木造住宅は完成後も微妙に動く。
(木の収縮や、車による震動など)

そのため、外壁には目地が設けられ、目地に打たれたコーキング(建築用防水ボンド)によって動きを吸収している。
(目地がないと外壁のヒビ割れにつながる)

そのため、一般的に使用されることの多い窯業系サイディング等だと目地が目立つ。ことがある。
(時間が建つにつれてより)

実家の窯業系サイディングのコーキング目地。
(コーキング上から再塗装してるため目立っていないが、新築時はもう少し目立つ)
(コーキングは汚れが付着しやすい)

S邸外観。
杉板は大判でないため、コーキング目地が不要。
(縦張りの場合、少し工夫が必要)

【S邸Web内覧会⑥】「プロ撮影による完成写真たち。」

通気層(通気胴縁)の上に張られる杉板外壁。
外壁裏で通気が行き渡ることがとても重要。

通気層の主な効果は

○外壁裏に侵入した雨水の排出

○日射熱による室内温度上昇の抑制(夏期)
(外壁からの熱の伝導の遮断。熱気の排出)

○壁内からの湿気の排出
(壁内が高湿になり夏型結露などが起きることを防止)

杉板は張りたてはピンクがかっているが、数週間経つとすぐに木色に変化する。

現場を見ていてこんな変化が面白い^^
(赤ちゃんの肌の変化のよう)

板と頭がそろった綺麗なクギ打ち。
1本1本、手で金槌で留め付けられる。
(クギ打ち機だとめり込みすぎてしまうため)

エスネルデザインのクギ指定のポイントは、


・ステンレス(サビ防止)
・光沢が抑えられたもの(目立ちづらいよう)
・スクリュー処理など抜けづらい加工のされたもの

サッシの上端は敢えて隙間を空ける。
通気層の役割と同様に、雨水・熱・湿気の排出のため。

雨の吹込みにより隙間から雨水が侵入することがあるので、窓周りの防水処理はとても重要。

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最後に大工さんの職人技をご紹介^^

サッシにぴったり合わせてカットされ取り付けられた杉板。
見ていて惚れ惚れする。

1枚1枚、測っては切りの繰り返し。
手間のかかる外壁施工、大変ありがとうございました。

大工さんの鉛筆跡が工場製品でない手仕事によるものの証明のよう。

大工さんによる杉板造作ポストも取り付けられた。
横張りの外壁に縦の柾目のポストが光る。

完成見学会でぜひ実物をご覧ください^^

【網川原のエスネル‐21】大工さんの造作ポスト!「杉のポストは外壁と一体化する」

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杉板外壁、やっぱり最高です^^

見ていてシビレます。

それは、デザインではなく「機能性」で選ばれ続けてきた外壁だから。

そして、昔からある「日本の風景」を引き継ぐ姿勢があるから。

また、完成後にシルバーグレーに変化していく様子も愉しめます。

(お子様の刺激にもなるかも?自由研究できたりして^^)

便利でデジタルで均一になりつつある世の中ですが、

だからこそ、こういったアナログ的な魅力に人は惹かれるのかもしれません。

「杉板外壁の街並み復興プロジェクト」

素敵じゃないですか^^?

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。

メッセージはメールインスタからどうぞ^^

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杉板外壁についてブログを書かれています^^
想いがこもっていてとても心に響きます♪

杉板外壁について1 : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

杉板外壁について2 : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

杉板外壁について3 : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

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