【暮らし】高断熱+日射熱『外-13℃,室内23℃。日中-無暖房で快適。』標高1100mの高断熱住宅。case.蓼科
こんにちは^ ^
蓼科高原W様が『氷点下の真冬の暮らし』についてまとめられています。
外-13℃、室内23℃(内外差30℃以上)。
高断熱+日射熱活用により日中は無暖房で快適。
建主様のリアルな言葉はとても参考になります。
W様のブログを紹介します。
蓼科高原のエスネルは長野県茅野市に建つ1階リビングの家。
LDKと連続する幅広デッキ、ワークスペース、カフェ&バー、広大な庭、、
多彩な居場所、居心地を叶えるプラン。
・延床面積=30.0坪(吹抜け含む)
・UA=0.24、q=64.9
・耐震等級3(Z=1.0)
・太陽光パネル設置
これからの時代を見据えた『超高断熱の小さな木の家』です^ ^
【蓼科】完成写真『自然と暮らす幅広デッキのある家。』-豊かな暮らしを愉しむ- - 住宅設計エスネルデザイン
W様のブログを紹介します^ ^
【ついに最低気温がー13℃に、それでも家の中は】................
1月半ば、高原別荘地のわが家では戸外の最低気温が-13℃になりました。
こんなに冷える環境で生活するのは初めてです。
◆乾いた寒さが沁みる
1月中旬に入ってますます冷えるようになり、最低気温が-10℃をあっさり下回るようになりました。
こんな日はむしろ天気がよく、からっと晴れています。
それでも日中は0℃前後までしか気温が上がりません。
(写真あり。中略)
◆家の中では・・・
太陽が燦燦と照っている昼間に外気温が0℃前後にしか上がらないって信じがたいです。
(写真あり)
南に正対する吹き抜けの窓から、日中はずっと日差しが入ります。
それでも家の中は、日差しが射し込むとそれだけで家じゅうが充分暖かいので、こんな日でも午前9時には暖房(エアコン)を止めます。
無暖房で室温は23~24℃あるので、家の中にいる限りは快適です。
夜間はさすがに床下エアコンによる暖房を入れています。
たった1台のエアコンだけで、早朝でも家じゅうがほぼ23℃に維持されています(外気との気温差なんと30℃?!)。
快適なので、家の中では寝起きからロンTで過ごしている事が多いです。
お陰で「起きるのが辛い」「部屋が暖まるまで布団から出られない」「寒いトイレに行きづらい」等、冬の朝あるあるとは無縁になりました。
高気密高断熱住宅の恩恵ですね。
ついに最低気温がー13℃に、それでも家の中は : 高原の小さな家で快適別荘ライフ
村松:高地の気温の低さ、そして日射熱の恩恵には驚きですね。
新潟は蓼科ほど低気温にならない代わりに冬の日射熱(晴れ)はほとんど見込めません。
(その変わり雲により乾燥は和らぐ。凍害も少ない)
それぞれの地域の個性を感じています。
温湿度条件だけでなく、災害対策、隣家の様子、虫、、
など遠方の設計は設計者の知見が試されます。
体験-想像-実測などを積み重ね力量を上げていきたいと思っています。
他にもW様は『窓の結露対策』についてもまとめられています^ ^
【超簡単な窓の結露対策】................
〈11月下旬の記事〉
高原の別荘地に移住し、初めての冬を迎えようとしています。
毎朝の最低気温は氷点下、室温との気温差は25℃以上が普通になっています。
以前なら、窓の結露に悩まされるのが定石でしたが・・・
◆ほぼ結露知らず
南側の大開口など窓が多いわが家ですが、室内側はこの寒さでも殆ど結露しません。
採用している窓はトリプルガラスの樹脂サッシです。
◆わずかな結露に対しては
ただ、西側の窓は1、2階ともわずかに内側が結露します。
ここは外開き窓が付いているので、やや断熱性能が低いのでしょうか?
(写真あり)
そこでわが家が取った対策は、夜、カーテンを閉めないことです! えっ、たったそれだけ?
常に空気の流れが窓に当たっていれば、自然に乾いて結露しないようです。
これも高断熱高気密住宅ならではの為せる業かもしれません。
カーテンを閉めなくても窓からの冷気は気にならない程度ですし、結露の量も少ないです。
お陰で、今のところ結露にほぼ悩まない生活を送っています。
【続報・超簡単な窓の結露対策 ~ミニファンで送風~】................
〈1月中旬の記事〉
ついに最低気温は-10℃になりました。
日中でも外気と室内の気温差は20℃以上あります。
こんな日は、今まで住んできたような家だったら、窓は相当な結露だったと思われますが・・・
◆結露はわずか
高気密高断熱のわが家は、窓は全てトリプルガラスの樹脂サッシです。
そのおかげで、早朝にわずかな結露が発生するだけで済んでいます。
が、西側の外開き窓付近は、やや結露が多い傾向です。
※わずかな結露。カーテンを閉めない事で、一時は解消されましたが…
そこで夜間、カーテンを閉めずにおいてみました。
窓に換気が行き渡ると結露しなくなりました。
しかし寒さが一段と厳しくなり最低気温-5℃以下ともなると、さすがに24h換気システムの通気だけでは結露を完全に防止できなくなってきました。
◆ミニファンで通風
そこでだんなが次の一手に出ました。テッテレ~!
結露防止ミニファン!
(写真あり。W様ブログをご参照)
夜間、ファンで風を当てることで、この環境下でも窓が結露しなくなりました。
これは非常に効果的です。
モーター音も極めて小さいので、寝室の窓に置いても安眠を妨げません。
(写真あり。W様ブログをご参照)
※結露しやすい部分に風を送っています
◆下屋に覆われた窓は結露しない
何も対策をしなければ我が家の場合、通常の軒がある窓では結露が見受けられます。
が、何故か下屋に覆われた窓だけは絶対に結露しません。
屋根の深さに関係するのか、ウッドデッキと下屋に挟まれることで保温性があるのか。不思議に思っています。
村松:下屋の下の窓は放射冷却が防がれているお陰で「窓が冷えにくい=結露しにくい」となっていますね。
(放射冷却=空から冷却ビームが降り注いでいるイメージ。屋根でビームが防がれると冷却は緩和される)
(「屋根なしだと車のガラスが凍る、屋根ありだと凍らない」等も同様)
続報・超簡単な窓の結露対策 ~ミニファンで送風~ : 高原の小さな家で快適別荘ライフ
【続報2・超簡単な窓の結露対策 ~絶対湿度で管理~】................
◆ミニファンで通風が効果的
夜間、ファンで風を当てておくと結露しない事が分かりました。
寝室の窓用に、モーター音の極めて小さいミニファンを活用しています。
しかし、すべての窓にミニファンを設置するのも大変です。
今のところミニファンは夜間、人体からの水分が影響する寝室のみ使用しています。
◆絶対湿度で湿度管理
家全体の結露対策は、湿度管理を絶対湿度で行っています。
夜間、絶対湿度で9g/m³ 台を維持するとほぼ結露しないようです。
10 g/m³ 以上になると、窓に結露が出現します。
そこで落ち着いた数値が 9g/m³ 台です。
これなら体感として乾燥はさほど気になりません。
乾燥が進み、加湿が必要な場合は加湿器を日中に稼働し、夜間は停止します。
冬季は何もしないと室内もどんどん乾燥します。
それでは健康上問題が生じるので、8.4~15.6 g/m³ の範囲に保つのが理想です。
逆に高すぎるとダンプネスなど、家の中をカビさせる要因になります。
わが家の絶対湿度9g/m³ 台は、その両方を鑑みた数値です。
※ダンプネス=高湿度環境(による家への悪影響)。
◆珪藻土壁も有効かも
家を建てる際、大いに悩んで採用した珪藻土の塗り壁も、調湿に役立っているようです。
日中に加湿しておくと多少なりとも珪藻土が吸湿し、夜間、加湿器を止めて乾燥気味になると放出しているように思われます。
これはまだ十分検証した訳ではなく、期待を込めた推察です。
なんせこの塗り壁は、施主である我々自身も手塗りした苦労が滲んでいるので(笑)
続報2・超簡単な窓の結露対策 ~絶対湿度で管理~ : 高原の小さな家で快適別荘ライフ
W様、有益な情報をありがとうございます。
自作のファンや結露しない絶対湿度など大変参考になります^ ^
W様ブログでは家づくりの過程や別荘暮らしの様子が綴られています。
リアルな感想がとても参考になります。
................
W様はじめ建主の皆さまの家ブログがとても面白く勉強させて頂いています。
お引渡し後もこうして交流出来ることが嬉しいです。
また皆さまの御宅に伺わせて頂けることを楽しみにしています。
今後とも何卒宜しくお願い致します。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-
【関連記事】................
W様のこれまでの暮らしの感想です。
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