【秘訣】高基礎による床下空間の進化『床フラット、板張り、白塗装、照明、基礎の最小化。』case.自邸

【窓・間取り・居場所】の秘訣

こんにちは^ ^

エスネルには高基礎による床下空間があります。

床下空間の利点は『収納量、メンテナンス性、耐久性。』

その床下空間を年々進化させてきました。

床フラット、板張り、白塗装、照明、基礎の最小化。

自邸の床下空間と共に紹介します。

 

 

 

床下空間について】................

基礎の高さを上げ床下内部を収納空間として活用する。

エスネルの大きな特徴のひとつ。

様々な利点があるため標準採用している。

高基礎による床下収納は特に『小さな家』との相性が良い。

〇小さな家で少なくなりがちな収納量を補ってくれる。

〇面積が小さい分、床下空間を造るためのコストが抑えられる。

 

 

※高基礎、床下収納のオリジナルはオーブルデザインさんです。

エスネル(僕)の設計思想のベースはオーブルさんから学ばせて頂いたものです。

在籍時には大変貴重な経験を積ませて頂きました。

 

 


天井高さ約1.4mの特大の床下空間。

『床下空間の利点』は主に3つ。

〇十分な収納量が得られる。

〇床下のメンテナンス性の確保。

〇家の耐久性の向上。

です。

詳細は↓の記事に詳しくまとめています^ ^

 

【秘訣】『高基礎による床下空間のメリット。』床下収納、メンテナンス性、耐久性、アジト。-小さな家の心臓部- - 住宅設計エスネルデザイン

 

 

【エスネル初期の床下空間】................


コンセプトは「コストパフォーマンスを最優先した設計」。
(「コストをかけない収納空間」としての割り切り)
・基礎立ち上がり凸あり。
・断熱材(壁)は表しのまま。
・断熱材(床)は外周部に必要最小限。
(熱の逃げは主に外周部から。床中央からの逃げは少ないため)

※現在でもコスト優先希望の場合はこの仕様をご提案。

 

この床下空間を建主様の感想を伺いながら改善-進化させてきました。

自邸の床下空間と共に紹介します。

(進化仕様は基本的にコストアップになる。コストとリターンはオフセット)

 

進化1『床フラット』、進化2『基礎の最小化』................


『床の清掃性、移動容易性、物の置きやすさ』を優先し床を段差なくフラットに。

〇床下全面に断熱材設置。
(段差なし利点〇、中央-外周部際からの熱損失を低減〇)

〇基礎立ち上がり量を極力抑える構造設計。
(耐力壁の配置配慮、地中梁の活用→床のフラット化)

床がフラットだと「ロボット掃除機で床全面清掃が可能」なのが特に嬉しい。

また段差がないと人の移動もしやすく荷物も置きやすい。

 

 

『基礎立ち上がり量を極力抑える構造設計。』
(耐力壁の配置配慮、地中梁の活用→床のフラット化)

については↓の記事をご覧ください。

 

【自邸-20】基礎工事『配筋監理の重要性。』第三者監理の価値。-長寿命-高品質の家を建てる秘訣- - 住宅設計エスネルデザイン

 

【自邸-25】基礎工事『コンクリート打設監理。』第三者監理の価値。-長寿命-高品質の家を建てる秘訣- - 住宅設計エスネルデザイン

 

 

進化3『壁に板張り(断熱材隠し)』................


自邸床下の壁はシナ合板張り仕様に。
(断熱材表し仕様から変更)

目的は「美観性向上〇」「断熱材保護〇」

建主様から「子供が遊んだり、物がぶつかった際に断熱材が傷つくことがある」「見た目をより良くしたい」という感想を受け。

※必要性は高くはない(棚や物を置いたのちは断熱材は傷つくことは少なく、美観は慣れもある)

またシナ合板で床や壁が囲われると「床下が明るく感じる」という効果も得られる〇
(シナ=白みがある=光の反射が増す)

 

 

進化4『照明量を増やす』................

〇狭め+窓のない床下は明るい方が居心地が良い。

〇明るい方が作業性が向上する。

→照明の器具数を増やす。

また

〇費用対効果が高いシーリングライトを採用。
(明るさが得やすい。設置-交換が自分で可能)

という工夫も行っている。

 

 

進化5『白塗装仕上げ(DIY)』................

自邸では実験的に床下の一部を白塗装してみた。
(1-2階仕上げ同様のAEP)

目的は「より明るく感じる室となるように」。

得られた効果は概ね想像通りで「明るく」そして「広く」感じられる床下となった。
(暗色=圧迫感。明色=広がり感)

 


〈塗装せず(左) / 白塗装DIY(右)〉

塗装屋さんに半日お手伝い頂きその後は僕と息子とDIY。

息子と一緒に買い出しや作業したのは良い思い出です^ ^

※塗装仕上げはオプション(DIYを想定。希望によりプロに依頼も可)。

 

 

塗装DIYの動画をインスタにアップしています↓
(動画は5枚目)

 

 

〈その他、床下紹介〉................


床下へは玄関の階段から進入する。

床下階段、1-2階階段、折り上げ天井などを用いた三次元空間が建築的。

 


進入口が階段
=床下点検口が不要(フチの段差なし〇、美観〇)
=床下の換気〇、空気の循環性〇

 


ティッシュなども大量に買い置きが出来る♪

シーズンオフの靴の収納も助かっている。

 


庭や夏のイベントでよく使うアウトドアギアたち。

玄関近くに置けると出し入れがとても便利。

床下は人目を気にせずラフに置けるのもありがたい。

 


秘密のマンガコーナー♪


僕が影響を受けてきた好きなマンガたち(厳選)。

子供たちがいつか自然と手に取ることを想像している。

 

【家で過ごそう】僕の好きなマンガ紹介♪「ヒカルの碁、封神演義、サンクチュアリ、fine、バンビーノ、エンゼルバンク、、」 - 住宅設計エスネルデザイン

 


突っ張り衣類ポールの設置も容易♪

ロボット掃除機の清掃性向上のため床置き棚は最小限とし極力浮かせられると嬉しい。

 


分電盤や太陽光パワコンなども床下に設置できる。
(上階の美観性向上〇、パワコン排熱の暖房活用〇)

 


カラーボックスがちょうどよく納まる。

工具や本など日常使いしないモノたちを仕舞うのに助かっている。

 


ユニットバスの下面。

漏水時など「発見が容易〇」「修理が容易〇」。

地震などで配管が外れることはあり得る。

水は家を劣化させる大敵。

メンテナンス性、目視確認性の高い家は家の長寿命化に寄与してくれる。

また子供たちと「おフロのしたってこうなってるんだ!」というような会話が楽しい。

好奇心をくすぐるきっかけになればと感じている。

 

【構造】災害や蟻害に備えた配管計画。『耐久性や復旧を考慮した設計。』-労の少ない暮らしを- - 住宅設計エスネルデザイン

 

 


シーズンオフの衣類はケースごと床下へ。

上階のケースと揃えておけば衣替えは内部ケースの交換で完了する。

 

【秘訣】マルチWIC『洗面-洗濯-脱衣-収納室。』洗う-干す-たたむ-仕舞うを最短距離で。case.自邸 - 住宅設計エスネルデザイン

 

 

 

................

床下空間の進化、自邸の床下を紹介させて頂きました。

『小さな家を、広く暮らしやすく。』

をテーマに設計の改善を繰り返しています。

また『コストパフォーマンス』も重要。

「オススメ以上、やりすぎ以下」の模索。

自邸で暮しながら推奨仕様を磨き上げていきたいと考えています。

 

 

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

 

 

 

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