【秘訣】自然採光を活用する設計『自邸-春の採光。』明るさ-変化-感動。-日射量-日射熱シミュレーション-
こんにちは^ ^
『自然採光を活用する設計』を心がけています。
明るいダイニングで家族で朝食、朝の身支度。
朝から夕方へ-光の変化、移ろいの感動。
自然採光の確保は家を建てる際に検討の盲点になりやすい点。
間取りだけでなく「窓取り」にも意識を配りたい。
『窓が心地良い暮らしを造る。』
自邸の春の採光を紹介します。
前提としてエスネルデザインでは「日射遮蔽-取得を最優先した設計」は行っていません。
日射遮蔽-取得を最優先する場合、極端に窓が少なくなったり大きくなったり。
日射遮蔽-取得は主目的ではなく+αで叶えたい部分。
窓は『眺望』『視線の抜け』『採光』など窓本来の目的に沿って計画することが大切。
それらを優先して窓を設計した上で、その後熱損失や日射遮蔽-取得に問題がないかを確認する。
『心地良さを優先する設計。』
そうした空間を叶えることを大切にしています。
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自邸の春の採光を紹介します^ ^
①説明なく通して(日の変化を感覚的に感じて頂く)。
②説明つきで(感想-日射量-シミュなど整理して伝える)。
の2段階で紹介します。
〈4/16 7:20 南西〉
〈16:00〉
〈17:30〉
〈夜〉
〈4/16 7:20 西〉
〈16:00〉
〈17:30〉
〈4/16 7:20 北西〉
〈16:00〉
〈17:30〉
〈4/16 7:20 北〉
〈16:00〉
〈17:30〉
〈夜〉
〈4/16 7:20 北東〉
〈16:00〉
〈17:30〉
〈夜〉
〈4/16 7:20 東〉
〈16:00〉
〈17:30〉
〈夜〉
〈4/16 7:20 南東〉
〈16:00〉
〈17:30〉
〈夜〉
〈4/16 7:20 南〉
〈16:00〉
〈17:30〉
〈夜〉
〈4/16 7:20 東〉
〈16:00〉
〈夜〉
〈4/16 16:20 南西面〉
〈北西面〉
〈北〉
〈4/16 18:00 南西面〉
〈北西面〉
〈北西〉
日の光の量、色、移ろい、、
それらから得られる幸福感。
そうしたものが伝わるようであれば幸いです。
................
ここからは説明つきで紹介します^ ^
(感想-日射量-日射熱-シミュなど)
まずは下の動画をご覧ください。
(日射量-日射熱シミュ)
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日の向きは「方角+高さ」の3Dで変化するためイメージしにくい。
そうした検討にはシミュレーションソフトがとても役立つ。
〈4/16 7:30 採光シミュレーション〉
東から日が差す。
太陽高度は春分(3月)と夏至(6月)の間。
(自邸は真南向きではなく西に36度ほど振れている)
日の入り方は3Dパースでも検討可能。
〈7:20 南西〉
東の高窓から朝日が広がる。
〈7:20 北西〉
シミュレーションではグレーに表示されていても実際は反射光(天空光)が入るため室内は明るい。
(設計士は机上の計算と体感の整合性が求められる)
〈7:20 北〉
東だけでなく北東からも朝の光が入り込む。
〈7:20 南〉
『家族が集まる朝食は自然採光で明るいダイニングで過ごしたい。』
という思いがある。
〈7:00 東〉
同様に
『朝の身支度は自然採光で明るい洗面室で行いたい』という思いも。
家族それぞれの一日が始まる朝。
「朝の採光」は性能や間取りと同等(またはそれ以上に)暮らしの幸福感に影響すると考えている。
〈4/16 7:30 日射熱シミュレーション〉
特別問題なし。
................
〈4/16 16:00 採光シミュレーション〉
4月の南西窓には14時頃から日が入ってくる。
(屋根の出、窓の大きさ-位置により異なる)
新潟の4月はまだまだ肌寒い日がある。
そうした日の日射は光も熱もとても嬉しい。
〈16:00 南西〉
暖かい午後の日差し。
日が当たる方向への視線の抜けも気持ち良い。
(窓を取り過ぎると夏の日射熱負荷が大きくなるためバランスを見て設計している。※ブラインドで調整可)
〈16:00 北西〉
〈16:00 北〉
〈16:00 南〉
〈4/16 16:00 日射熱シミュレーション〉
取得する日射熱は合計500-600Wほど。
(≒電気ヒーター1台分)
室内から外への熱損失、換気の熱損失を日射熱が補填してくれる。
〈実際の暮らし〉
・4月は日中はほぼ無暖房で過ごしている。
・エアコン(暖房)をつけるのは寒い日の朝。
・気温が高い日はブラインド閉+レンジフードを強めにまわし空気の入れ替え促進。
(窓明けと同様の効果。花粉対策)
................
〈4/16 17:30 採光シミュレーション〉
高度の低い日差し(夕日)が家の奥まで伸びる。
夕日好きとしては最高の時間。
〈17:30 南西〉
〈17:30 北西〉
西日は悪いことばかりではない。
夏の日射対策、冷房計画が適切にされていれば西日は室内を一日の最後まで明るくしてくれ、また夕日の感動を届けてくれる。
(ブラインドで調整可)
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〈17:30 北〉
〈17:30 南〉
〈4/16 17:30 日射熱シミュレーション〉
夕日は低いためたくさん室内に入り込むが日射熱の強さは日中よりも小さい。
開きすぎず、閉じすぎない。
効果的な設計を追い求めたい。
〈その他のポイント〉
〇小さな家は四方の壁=窓が近いため明るい室内を造りやすい。
(平屋など四方の壁と距離がある場合は採光設計に注意がいる)
〇室内の間仕切壁を抑えた設計は家の中心まで採光を届けやすい。
・凹凸のある間取りは壁が影になり光が差し込む時間-量が想像より少ない場合があるため注意がいる。
・必要以上の西日の遮蔽は午後暗くなる場合があるため注意がいる(南窓などから十分な採光(反射光)を得られていれば問題ない)。
................
『自然採光を活かす。』
同時に検討すべき要点は多く複雑。
ただ、難しく考え過ぎず
「自分の中にある心地良いと感じた経験」を頼りに豊かに過ごせる暮らしを造りたい。
春-夏-秋-冬、朝-昼-夕。
これからも検討を深めて参ります。
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