【秘訣】直射は悪物ではない(夏)。直射の利点『低湿促進、眺望-抜け活用、自然採光の感動。』窓実例紹介。

【日射遮蔽・日射取得】の秘訣

こんにちは^ ^

現在、日射遮蔽(夏)と日射取得(冬)のバランスの検討を進めています。

窓から入る直射光について。

夏の直射は暑さにつながるため避けられがちですが悪いことばかりではありません。

低湿促進、眺望-抜け活用、自然採光の感動。

直射の利点についてエスネルの窓実例と共に紹介します。

 

 

 

近年、夏(春-夏-秋)の気温上昇と共に『直射をなるべく入れない設計』をより意識するようになってきました。

(屋根の出、窓設計検討、内外遮蔽検討、、)

冬の日射も取得し過ぎるとオーバーヒートによる不快感が強まるということが分かってきており、一年を通した窓のベストバランスを模索しています。

 

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ただし「直射=悪者」ではありません。

直射にも利点は多々あります。

それぞれ紹介します^ ^

 

〈直射のメリット1〉室内の低湿度化の促進。

直射(湿気を含まない顕熱)を適度に入れることでエアコンに適度に負荷を与え除湿を促進させることが出来ます。
(=直射による天然の再熱除湿)


僕の事務所。2024.9。南向き。
昼過ぎから直射が広がる。


直射が入る夏でもカーテンをせずに過ごしている。

理由は、、


理由は湿度が下げられるから。

僕は冷え性もち。

低温冷房はとても不快に感じてしまう(特に足元)。

なので直射による再熱除湿を活かした高温低湿環境はとても快適でありがたい♪

 

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ただし直射を活用する場合『注意点』がある。

〈注意1〉エアコンによる冷房が素直に効くこと。
=熱気がエアコンにスムーズに入る位置にあること。
(遠い位置にエアコンを置かない。エアコンを隠さない)

 

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〈注意2〉人が過ごす居場所は直射+放射が当たらないようにすること。
=人に直射が当たらない窓から直射を取り入れる(直射の近くは暑くて不快)。

 

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カーテンをすれば冷暖房費は抑えられる、しかし夏も冬も一年中カーテンをせずに過ごしている。

その理由は、、

〈直射(=遮蔽材なし)のメリット2〉眺望や抜けが活用できる。


僕は窓先の景色を眺めることがとても好き。

光、雲、緑、外の気配、夕焼け、、

自然や時間の移ろいに心が癒される。

遮蔽材がつかない窓は視線が抜けるため心地良さと共に開放感=広さ感も得ることが出来る。

窓の抜けの活用は『小さな家を広く感じる秘訣』。

 

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見え方の違い:アウターシェードあり/なし。

 

 

〈直射のメリット3〉自然採光(直射光)の感動。

これは好みによりますが僕は『直射光のある景色』に大きな感動を感じています。
(上記事務所も同様)

モネやルノワールなど印象派の絵画が人気なことからも「直射=光の移ろい」には普遍的な感動があると思っています。

例を紹介します^ ^


僕の大好きなカフェ「海カフェドナ」さん。


この『直射が差し込んだ窓辺+外の景色』にいつも大きな感動をもらっている。

世界が生き生きと輝いているような、それが刹那的であるような、その時だけの特別な魅力を感じている。

 


直射が当たっていない側。

直射がある側と異なる感じ方がある。

僕はこの『直射が当たっていない側に座り直射のあたる窓を眺める』ことがとても好き。

どちらも魅力と価値がある。

 

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もちろん直射が多すぎれば暑くて不快。

それは避けたい。

そのため、快適性的にも眺望-抜け的にも心地良い空間を叶えるためには『窓設計(窓量、窓位置、ガラス種類)」が重要になる。

窓は開きすぎても△、閉じすぎても△。

そのバランスは『(経験と想像をベースとした)設計士のセンス』による。

自分が心地良いと感じる窓設計を追求していきたい。

 

 

〈エスネル窓ギャラリー〉................

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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窓設計は奥が深い。

関わる因子はとても多く検討は複雑で面倒。
(快適性-心地良さ-コスト-外観-内観、、)

しかし、その先に大きな感動が叶えられることを知っている。

数値で測れるものと測れないものがある。

今後も検討を深めたいと思っています。

 

 

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

 

 

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