【暮らし】『冬の別荘暮らし。』日射熱活用設計-サーモ測定。-ウッドデッキ-照明の魅力-。case.蓼科高原
こんにちは^ ^
先日、蓼科高原のエスネルに伺いました。
自然と過ごす別荘暮らし。
氷点下でも日中無暖房-日射熱活用設計。
ウッドデッキ-夜の照明の魅力。
素敵な暮らしを拝見させて頂きました。
W様の暮らしの様子を紹介します。
蓼科高原のエスネルは長野県茅野市に建つ1階リビングの家。
LDKと連続する幅広デッキ、ワークスペース、カフェ&バー、広大な庭、、
多彩な居場所、居心地を叶えるプラン。
・延床面積=30.0坪(吹抜け含む)
・UA=0.24、q=64.9
・耐震等級3(Z=1.0)
・太陽光パネル設置
これからの時代を見据えた『超高断熱の小さな木の家』です^ ^
【蓼科】完成写真『自然と暮らす幅広デッキのある家。』-豊かな暮らしを愉しむ- - 住宅設計エスネルデザイン
W様の冬の暮らしを紹介します^ ^
完成から約9か月。
植栽や薪小屋など暮らしが深まっている様子が感じられる。
鳥のエサ台がとても素敵♪
おひとり様アトリ、ヒマワリの種をむしゃむしゃ食べる : 高原の小さな家で快適別荘ライフ
積まれた薪が外観の魅力を増す。
デッキ下は「〇収納量、〇雨除け、〇乾燥、〇家からの近さ、〇美観性」など薪を置く場所として利点は多々。
W様の愛車アウトランダーPHEVは大きな蓄電池にもなる(V2H将来想定)。
太陽光発電、蓄電、超高断熱、日射熱活用、、
環境に想いを馳せ(エネルギー使用量を抑え)、自然と暮らす豊かさ。
特別な半屋外空間であるウッドデッキ玄関ポーチ。
『自然を楽しむ居場所』として。
そして『(脅威としての)自然と距離を確保する緩衝空間』として。
(動物、気候、夜の闇など)
屋根付きウッドデッキは自然の中で真価を発揮する。
エスネル特製ドアノブ革カバー。
〇風合いの良さ。来客者への設え。
〇暖かさ、金属の冷たさが手に伝わらないように。
〇触る部分に手仕事を感じたい。
(内部の手摺も同様)
など様々な思いが込められている。
経年変化を楽しめるのも魅力のひとつ♪
【網川原のエスネル‐40】ハンドルに革のカバーを。「人とモノとのつながりの間に。」 - 住宅設計エスネルデザイン
夜への変化、照明の魅力を紹介します。
宅内へ。
大変ありがたいことにお誘い頂きW様の手料理を頂きました。
きりたんぽ鍋、とっても美味しかったです^ ^
食後は珈琲と共に特別な薪ストーブの時間を。
超高断熱の家では薪ストーブは暖房器具というより「室内で炎を楽しむ最高の趣味装置」となる。
(暖房はエアコン+日射熱で容易に快適に)
(一日中薪ストーブで暖を取るのは薪の消費が激しく薪をくべるのも薪を用意するのも手間が大きい。暖房を他で賄えるからこそ薪ストーブの炎を最小限の手間で楽しめる)
「青い炎が重要なんです。」
というご主人の言葉の意味を体感しました。
ストーブで作られた焼き芋も甘くて本当に美味しかったです。
最高に贅沢な時間でした。
W様、大変ありがとうございました。
薪ストーブの炎の揺らめきの魅力はこちら(3コマ目の動画をご覧ください。炎の付き方がとても不思議で魅力的です♪)↓
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植栽のイルミネーション(ソーラー)も素敵♪
................
翌日再び蓼科高原のエスネルへ。
現在設計中のA様をご案内させて頂きました。
LDK。観葉植物がとても良く合う。
冬の低い日射が室内に入り込む。
(夏の高い日射は屋根で防ぐ)
この日射熱を活用し日中は無暖房で過ごされている。
W様のご感想はこちら↓
【暮らし】新居の冬の感想『日射熱のありがたみ。お湯要らずの秘訣。』豊かな別荘暮らし。case.蓼科 - 住宅設計エスネルデザイン
【暮らし】高断熱+日射熱『外-13℃,室内23℃。日中-無暖房で快適。』標高1100mの高断熱住宅。case.蓼科 - 住宅設計エスネルデザイン
玄関収納。
エスネルでは扉無しの『オープン棚』を提案することが多い。
〇使い勝手が良い。
どこになにがあるか見て分かる。出し入れが容易。濡れたものが乾きやすい。匂いもこもりにくい。
〇モノがインテリアになる。
暮らしが感じられて素敵。飾り棚にもなる。↑薪割り用の斧も立派なオブジェ。
〇圧迫感の低減。
透過性。壁=奥まで視認できる。小さな家を広く感じさせる秘訣。
〇コスト圧縮。
扉-枠費用をカット。
〇隠す必要性は高くない。
来客は高頻度では来ない。来るのは気心しれた人のみ=見られて特に問題なし。
設計を突き詰めていくと好ましい形は素直でシンプルなものになる。
「見た目の良い暮らし」ではなく『生活しやすいおおらかに過ごせる暮らし』を提案したい。
【秘訣】『友人を呼ぶことを考えないこと。』自邸のあら熱「ベランダ要不要問題」。-必要十分な暮らし- - 住宅設計エスネルデザイン
〈2階へ〉................
南に大きく開いた窓から日射(=熱)が広がる。
自然のエネルギーを活かしエコ(エコロジー、エコノミー)な暮らしを叶えたい。
奥様の書斎♪
八ヶ岳を眺める特別な居場所。
サッシ枠の消える窓まわり。
空を綺麗に切り取る。
美観と性能向上を叶える特別な窓設計。
【想い】『心地良い窓辺を提案したい。』-空や緑を感じる特別な居場所、安息の時間- - 住宅設計エスネルデザイン
【秘訣】窓辺の魅力『自然を感じる豊かな時間。』心の安らぎと癒し。-現代に必要なもの- - 住宅設計エスネルデザイン
W様、連日大変お世話になりました。
A様、特別な機会になったようであれば幸いです。
【暮らし】新居の夏の感想『快適な温湿度、ウッドデッキ-床下の利便性。』豊かな別荘暮らし。case.蓼科 - 住宅設計エスネルデザイン
【サーモ測定紹介】................
サーモ画像を見て頂く前に「サーモ画像を見るときの注意点」をご確認くださいm(_ _)m
S邸リノベーション。17「サーモグラフィ調査①『注意点』。」 - 住宅設計エスネルデザイン
注意点をまとめると
①表示温度に誤差があること。
②温度差の印象操作が容易にできてしまうこと。
※サーモ計測器は「FLIR ONE(Gen3)」。
精度の誤差は数℃(おそらく±1~3℃程)ある。
→複数のサーモ画像の温度を見比べるより「1枚の画像の中の温度差のありなし」に注目して見ると有意義。
外気温は氷点下(2025.1.12.17:00~)。
外部は概ね外気温と同様(氷点下)。
〈LDK〉
天井-壁-床:21℃前後。
室内は弱暖房で1階-2階-床下とも23℃程。
床下エアコン暖房により「〇床から暖まる、〇気流感が少ない」快適な暖房空間が叶っている。
LDK隣接室の窓付近。
(天井温が少し高いのは床下エアコンが近くにあるため)
外気温氷点下でもサッシからの冷放射や冷気流はほとんど感じない。
(トリプルガラス樹脂サッシ)
寝室窓。サッシの一番冷たい部分で14℃程。
W様はサッシの結露対策を講じられており
「夜間、絶対湿度で9g/m³ 台を維持するとほぼ結露しない」
と報告頂いている。
上図より
・絶対湿度9g/㎥(=7.6g/kg)の時の露点温度(結露する温度)は10℃程。
→サッシ温14℃は露点温度以上のため結露しない。
(結露しない=夜間にサッシが冷えても10℃以下にはなっていない)
※結露しても日中に乾くようであれば問題ない。
カビにつながるほど結露し続けることがないよう注意。
(高断熱+全館空調の家は結露リスク低減にも寄与する)
W様の結露対策はこちら↓大変勉強になります。
【暮らし】高断熱+日射熱『外-13℃,室内23℃。日中-無暖房で快適。』標高1100mの高断熱住宅。case.蓼科 - 住宅設計エスネルデザイン
給気口(換気のため外気が室内に入ってくる場所)。
外が氷点下でも給気温は15℃程。
(距離が離れた撮影のため実際はもう少し低いと思われる)
(蓼科高原のエスネルはW様のご希望で熱交換換気あり仕様)
近くでも寒さは特に感じず。
(寒さを感じる場合、直下のエアコンをONすれば解消できる換気空調設計)
【秘訣】エスネル式換気空調設計。『換気と空調の経路を揃える。』-シンプルな設計で快適性を得る- - 住宅設計エスネルデザイン
〈床下〉
天井-壁-床:22-23℃程。
床下天井温(sp1:23℃)が1階床面に伝わり足元から暖まる。
〈おまけ〉薪ストーブ燃焼時。
※色の表示は他図と異なるため注意(26-28℃でも青く表示されている)。
【サーモ】真冬の超高断熱『2階リビング。温度差のない暖かい家。』case.燕仲町のエスネル - 住宅設計エスネルデザイン
【サーモ】真冬の超高断熱『樹脂トリプル窓・スラブ断熱補強・個室排気設計』case.網川原のエスネル - 住宅設計エスネルデザイン
設計は家が完成して終わりではない。
住まわれての暮らしの感想や季節毎の実測を行いたい。
そして得られた知見を活かす循環を積み重ねたい。
................
W様、大変ありがとうございました。
素敵な暮らしを拝見でき心が暖まりました。
また伺わせて頂ければ幸いです。
今後とも何卒宜しくお願い致します。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-
【関連記事】................
W様のこれまでの暮らしの感想です。
大変参考になります^ ^
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